Creative City Yamagata

PlayQ:
ローリングマウンテンカレッジ2024
【2限目】
学芸員・岡部信幸が手掛ける展覧会を見にいく

2025.09.13.Sat

Text: アイハラケンジ Kenji Aihara
株式会社Q1取締役/プロデューサー。PlayQ ROLLING MOUNTAIN COLLEGE では、コーディネーター/教務主任を務める。

Photo: 三浦晴子 Haruko Miura

作品鑑賞の前に受講生にレクチャーする岡部信幸先生

PlayQ:ローリングマウンテンカレッジ2024【2限目】
学芸員・岡部信幸が手掛ける展覧会を見にいく
日時:2024/11/10[土]13:00~16:00
場所:山形美術館(山形県・山形市)

ローリングマウンテンカレッジ2限目は山形美術館の学芸員・岡部信幸さんが手掛ける展覧会三瀬夏之介展「ゆらぐ絵画」を見に行きましたアーティストの〈表現〉に寄り添いながら作品を調査・発掘しそれらを展覧会として世の中に提示していく学芸員の仕事を前にして〈表現〉について美術館にある作品を見ながら皆さんと考えていきました

■岡部信幸 先生
山形美術館学芸員/副館長山形県上山市出身学芸員として齋藤茂吉記念館に5年間勤務の後に山形美術館へ郷土の作家からロシア・アヴァンギャルドまで幅広いジャンルの企画力に定評がある2024年11月に開催された展覧会三瀬夏之介「ゆらぐ絵画」のキュレーションを担当

普段は見ることが出来ない山形美術館の収蔵庫
工芸作家の作品を実際に手を取りながらどこが「正面」かを考える受講生

「美術館」そして「学芸員」についての簡単なレクチャーの後美術館の収蔵庫に収蔵されているさまざまな作品を実際に手に取りながら鑑賞しました受講生のみなさんに実際に作品を手にとって鑑賞するという経験を通して作品を触ることが出来ず目で見ることしか出来ない美術館の特殊性に気づくことで逆説的に美術館をより深く理解してもらいたいという岡部先生の考えが伝わってきますそして美術館で何気なく見ている立体作品はどこが「正面」なのか? ということも受講生のみなさんと一緒に考えていきました

対話型鑑賞ワークショップの様子各自がピックアップした作品を前にディスカッションを重ねた

続いて岡部先生が手掛ける展覧会「三瀬夏之介 ゆらぐ絵画」展を鑑賞しましたまずは各自でじっくりと時間をとって作品を鑑賞した後各々が気になった作品をそれぞれピックアップしてみんなで語り合う対話型形式の鑑賞ワークショップを実施しました対話を重ねながら作品を鑑賞することで個々人のものの見方の違いや解釈の違いを理解しながら作品を「見る」という経験を重ねていきました

学芸員の仕事は作品を調査・収集し展覧会という形で作品を様々な人たちに見せていくことだと岡部先生は言います展覧会というフォーマットの中で作品とその周辺にある様々な事柄の結びつきを示し社会に対して互いの新しい意味を提示していくことそれが美術館の役割であり学芸員としての〈表現〉なのかもしれません

最後の振り返りでは岡部先生が中高生時代に読んだ本やCDを紹介いただきました


■ PlayQとは
こどもの創造的学びの活動を通して〈創造都市やまがた〉を実現する

PlayQ(プレイキュー)は「こどもの創造的学びの活動を通して〈創造都市やまがた〉を実現する」をコンセプトにクリエイティブとテクノロジービジネスそしてエコロジーの4つの領域を行き来できる山形・東北らしい新しい人材育成を目指した株式会社Q1が主催するプログラムです経済産業省「デザイン経営宣言」におけるBTC人材定義(=デザインを競争力にする人材・組織・教育)をベースに山形・東北独自の視点として「エコロジー」を加えた4つの領域を横断できる人材を育成します遊びを通して地域と仲良くなり地域に親しみ地域に夢中になることで「Local Friendly」(ローカル・フレンドリー)=「地域への優しさ」を持ったしなやかな感性を育んでいきます毎回異なるテーマで展開するプログラムをはじめ国内外で活躍するアーティストを招聘した集中プログラムなどさまざまなプログラムを展開しています
https://yamagata-q1.com/project/playq.php

Text: アイハラケンジ Kenji Aihara
株式会社Q1取締役/プロデューサー。PlayQ ROLLING MOUNTAIN COLLEGE では、コーディネーター/教務主任を務める。

Photo: 三浦晴子 Haruko Miura