Creative City Yamagata

PlayQ:
ローリングマウンテンカレッジ2024
【4限目】
アーティスト・永岡大輔のアトリエにいく

2025.09.13.Sat

Text: アイハラケンジ Kenji Aihara
株式会社Q1取締役/プロデューサー。PlayQ ROLLING MOUNTAIN COLLEGE では、コーディネーター/教務主任を務める。

Photo: 三浦晴子 Haruko Miura

自身のアトリエで陶芸制作をレクチャする永岡先生(中央)

PlayQ:ローリングマウンテンカレッジ2024【4限目】
アーティスト・永岡大輔のアトリエにいく
日時:2025/1/25[土]13:00~16:00
場所:永岡大輔先生のアトリエ(山形県・山形市)

ローリングマウンテンカレッジ4限目は山形市内にあるアーティスト・永岡大輔さんのアトリエを訪問しました球体型の家を作っている永岡さんが普段どのようなことを考えどんな活動をしているのかについて自身の作品を交えながら紹介いただきましたまた実際に陶芸の作品づくりに挑戦しながらいつもとは違う視点で私たちが暮らす世界についてみなさんと考えていきました

■永岡大輔 校長先生
アーティスト山形県生まれ横浜市在住記憶と身体との関係性を見つめ続けながら創造の瞬間を捉える実験的なドローイングや鉛筆の描画を早回しした映像作品を制作制作の痕跡が意図的に残される作品は作者の記憶ばかりではなく失われた時間の痕跡としての余韻を空間にもたらすまた平面や映像作品以外にも朗読体験を通して人々の記憶をつなげるプロジェクトや衣食住をはじめ我々の日常を取り巻く様々な側面を検証し球体型の家の実現を目指プロジェクトを進めている近年参加した主な展覧会に山形ビエンナーレ(2018,20,22,24)documenta15(ドイツ2022)などがある

様々な作品や実験道具が所狭しと並ぶ永岡先生のアトリエ

今回の授業は「わからないこと」をテーマに永岡先生のこれまでの活動や作品についてのレクチャーから始まりましたいま永岡先生がメインで取り組んでいるのが「球体の家」というプロジェクト人が住まう「家」という形態が従来の箱型から球体に置き換わると世界はどのように変化するのかということを実践を通して考えていくプロジェクトですそのプロジェクトで制作したゆらゆらと動く半球形の床にみんなで乗ってみましたバランスを取りながら床の上を歩いてみたり寝そべってみたりお茶を注ぎあって飲んでみるといった体験をしました

バランスを取りながら床の上を歩きます
体の重心がどこにあるのかを探りながら寝そべってみます
お茶を注ぎあって飲んでみました

ゆらゆらと動く床の上での体験の後は球体の家で使う「道具」を考え制作するというワークショップを実施ゆらゆらと動く空間の中で使われる道具とは一体どのようなものなのかどのような形をしているのかを考えながら粘土を使って思い思いの陶芸の作品を作り上げていきました

それぞれ黙々と制作を進めます
出来上がった作品はQ1にある釜で焼成し後日受講生にお渡ししました

今回の授業の冒頭でレクチャーした「わからないこと」自体に向き合うこと考えることが重要であると永岡先生は言いますそれまで箱型であった家という形態が球体になった時のことを想像するとそれは「わからないこと」ばかりのはず永岡先生はその「わからないこと」を少しでも自分の側に近づけるためさまざまな作品制作と実験を繰り返しているようです〈表現〉とは必ずしも答えや正解を求めるためのものではなく答えのないものに向き合うための行動そのものかもしれません

永岡先生が作った球体の家で使われるであろう様々な道具たち


■ PlayQとは
こどもの創造的学びの活動を通して〈創造都市やまがた〉を実現する

PlayQ(プレイキュー)は「こどもの創造的学びの活動を通して〈創造都市やまがた〉を実現する」をコンセプトにクリエイティブとテクノロジービジネスそしてエコロジーの4つの領域を行き来できる山形・東北らしい新しい人材育成を目指した株式会社Q1が主催するプログラムです経済産業省「デザイン経営宣言」におけるBTC人材定義(=デザインを競争力にする人材・組織・教育)をベースに山形・東北独自の視点として「エコロジー」を加えた4つの領域を横断できる人材を育成します遊びを通して地域と仲良くなり地域に親しみ地域に夢中になることで「Local Friendly」(ローカル・フレンドリー)=「地域への優しさ」を持ったしなやかな感性を育んでいきます毎回異なるテーマで展開するプログラムをはじめ国内外で活躍するアーティストを招聘した集中プログラムなどさまざまなプログラムを展開しています
https://yamagata-q1.com/project/playq.php

Text: アイハラケンジ Kenji Aihara
株式会社Q1取締役/プロデューサー。PlayQ ROLLING MOUNTAIN COLLEGE では、コーディネーター/教務主任を務める。

Photo: 三浦晴子 Haruko Miura