
今回は「昔ながらの中華そば」をご紹介いたします。
前回「冷やしラーメン」を紹介した際に「蕎麦屋さんが開発した」と紹介しましたが、そうなんです、山形市ではラーメンを提供する蕎麦屋さんが多いんです。そして蕎麦屋さんが提供するラーメンのほとんどが「昔ながらの中華そば」です。
牛骨ベースのあっさり醤油味スープがメインであり、「山形市のご当地ラーメンといえば?」と聞かれれば、ほとんどの方がこの「昔ながらの中華そば」を思い浮かべると思います。なぜなら、山形市には昔からお客様が来るとラーメンの出前をとってもてなす文化があり、その際のラーメンのほとんどがこの「昔ながらの中華そば」でした。正に幼少期から慣れ親しんできた味なのです。元祖「山ラー」と言っても過言ではありません。
時代の変遷とともに今では出前をしてくれるお店も減ってしまいましたが、「昔ながらの中華そば」はしっかりと山形市民のDNAに刻み込まれています。

■「山ラー」とは
昔ながらの中華そばをはじめ、辛みそラーメン、納豆ラーメン、現代風の魚介系や背油チャッチャ系。山形市発祥の冷たいラーメン、そばつゆに中華麺の鳥中華、トッピングにはげそ天、お客さんがきたら出前のラーメン。山形市民は夏の暑い日でも、大切なお客さんが来た日にも「ラーメンを食べる」ということを選ぶ、ラーメンをこよなく愛する人々なのです。そんな山形市は、1世帯あたりの年間ラーメン消費額で8年連続日本一を誇っていましたが、2021年に首位の座を奪われました。しかし翌年には再び日本一になり、2023年2月8日に山形市長が「ラーメンの聖地、山形市」を宣言をしたのでした。それ以降、山形市の多様性あるラーメン文化を親しみを込めて「山ラー」という愛称で呼ぶようになったのでした。

Text: 高橋大
山形市商工観光部長
Photo: #推しメンやまがた