Creative City Yamagata

となりの やま/もの
(山形の生きもの)#01

カモシカたちの
『くうねるところ、すむところ』

2026.08.07.Fri
写真1:山寺にて撮影のカモシカ

山形のイベントや講話では必ず動物の種類当てクイズをするのですが「カモシカ(Capricornis crispus)」はみんな知っていますツキノワグマをヒグマと間違える方はたくさんいるのに…?むしろ山形人のDNAにはカモシカというデータが刻まれているのかと思うくらいです

私は埼玉生まれですが小学生の頃にカモシカなんて見たことがありませんでした小学校低学年の時にもののけ姫に出てくるシシガミさまに似た動物を図鑑で探した時に初めて知ったくらいかもしれませんそのため山形に来たばかりの頃は調査でカモシカに出会うと嬉しくて興奮しながらいつも写真を撮っていました(写真1)

氷河期さえも生き残ってきた日本固有種国の特別天然記念物牛のなかまニホンジカみたいに角は落ちない…いろんなカモシカの代名詞がありますがとにもかくにも私は毛むくじゃらな「カモシカのような足」にたとえられたくない…あと反芻(一度飲み込んだ食べ物をもう一度口の中に吐き戻して食べる行動)はずっと見ていると自分も胃がムカムカしてきます因みにカモシカの毛はふわふわしているように見えてゴワゴワしています触るとがっかりです遠くで見ているくらいが野生動物にロマンがもてます

山形県警察のマスコットにもなるほどのカモシカ観光地だろうが里山だろうがブナ林だろうが高山帯だろうが…山形のどこにでもいるカモシカそんなイメージがあるかもしれません

でもね近年の国や県の調査では山形県の山岳部では見られにくくなっています数が減っているのか住む場所を変えたのか…そもそも人が山間部に入らなくなったから見つかりにくくなったのか原因はまだ分からないですが人知れずいなくなってしまう可能性も秘めています

そんなカモシカの生活を隠し撮りしてみるとまあ面白い!

動画1:カメラが気になってしょうがないカモシカ

カメラが気になってしょうがないカモシカ(動画1)人ではカメラのセンサー音はけっして大きく感じませんが彼らにとっちゃぁこの微音も何が起こるか分からないから不安になるのでしょう

動画2:警戒音を出すカモシカ

カメラになのか自然の中での何かに驚いてなのか「びっくりしたし!」と言わんばかりに警戒音を出すカモシカ(動画2)森の中で会ってもじーっと見つめ合った後にのんびりいなくなっていくカモシカの姿の方がなじみ深いかもしれませんが感情豊かでしょう?

写真2:カラーバリエーション豊富なカモシカ

カラーバリエーションも豊かです(写真2)ガングロ茶髪ポイントメッシュ色白あごひげ…データ化する時には入力こそしませんが心でいつも名前を付けています(おこの子好みだわ~とかも言ってます)

動画3:眠くてたまらないカモシカ

そしてカモシカってどんな風に寝ると思いますか?(動画3)立って寝る・丸まって寝るように思う方もいるかもしれませんねカモシカだって眠くてたまらないでも熟睡すると危険…ああでももう無理…と吹き出しをつけたくなりますまるで深夜のワールドカップ観戦翌日の私です

動画4:子育て中のカモシカ

動画4では子育て中のカモシカが見られます1歳までは母親がしっかりと見守り自然の中での生き方を教えますやがて1歳を過ぎると母親は子を追い出し独り立ちを促しますなんて手厳しい!を思うかもしれませんが「カモシカ」という種を繋ぐためには必要な行動でもあります

こんな野生動物たちの行動を見ていると生き残るために獲得してきた『くうねるところすむところ』は緻密に計算されているようで外れ値的なちょっと理解しにくい行動によって進化してきたんだなぁと実感します

…とマジメに言ってみたものの単純に見てて楽しいです彼らの感情むき出しの姿はたまりません誰も知らない姿を知った感じでワクワク・ゾクゾクします

ここではそんなワクワク・ゾクゾクする生き物たちの姿を紹介していきたいと思っていますぜひ興味を持ったら不思議な隣人「ヤマーモノ(山形のいきもの)」たちを図鑑で調べてみてください

『野生動物』と聞くと現代では様々な感情が動くでしょうそれでも知る(理解する)ことで何らかの変化が起こるかもしれません