
今回は「鳥中華」をご紹介いたします。
昨年12月に紹介した「冷やしラーメン」もお蕎麦屋さんが発祥ですが、今回ご紹介する「鳥中華」もお蕎麦屋さんが発祥とされるラーメンです。
お店お店によって様々なアレンジが加えられていますが、蕎麦のたれがベースの甘めのスープに親鳥の出汁を加え、出汁をとった後のたれの味がしみ込んだ親鳥を利用した親鳥チャーシューがのせられているものが多いです。このチャーシューもコリコリとした触感で噛めば噛むほど親鳥の旨味が感じられる山形独特のものです。これだけを日本酒のあてとして出すお店もあるくらい美味しいです。
また、「温かい」か「冷たい」のかを選択できるお店が多いのも特徴です。「冷たい肉蕎麦」といった昔から親しまれているご当地麺が存在していることもあり、「冷たい鳥中華」も普通に提供されています。お店によっては同じスープの中に中華麺と蕎麦の相盛といったメニューも存在します。ラーメンも蕎麦も美味しい山形ならではの欲張りなメニューです。

■「山ラー」とは
昔ながらの中華そばをはじめ、辛みそラーメン、納豆ラーメン、現代風の魚介系や背油チャッチャ系。山形市発祥の冷たいラーメン、そばつゆに中華麺の鳥中華、トッピングにはげそ天、お客さんがきたら出前のラーメン。山形市民は夏の暑い日でも、大切なお客さんが来た日にも「ラーメンを食べる」ということを選ぶ、ラーメンをこよなく愛する人々なのです。そんな山形市は、1世帯あたりの年間ラーメン消費額で8年連続日本一を誇っていましたが、2021年に首位の座を奪われました。しかし翌年には再び日本一になり、2023年2月8日に山形市長が「ラーメンの聖地、山形市」を宣言をしたのでした。それ以降、山形市の多様性あるラーメン文化を親しみを込めて「山ラー」という愛称で呼ぶようになったのでした。

Text: 高橋大
山形市商工観光部長
Photo: #推しメンやまがた